今月の参考文献
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アフォーダンス-新しい認知の理論 佐々木正人著、岩波書店、1994年 「アフォーダンス」とは、情報は人間をとりまく環境そのものの中に実在している、という認知理論である。それ以前の認知理論では、人間は環境から刺激を受け、それを脳の中で処理して意味のある情報を得ていると考えられていた。ところが、1960年代頃、アメリカの心理学者ギブソンはこの考え方とはまったく違う「生態学的認識学」と呼ばれる理論を唱える。この革新的な理論は、現代の認知科学や人口知能論に決定的な影響を与えた。この本ではとくに「人工知能(AI)の設計原理」や「ひとと機械のコミュニケーション」について興味のある人間には、非常に重要なキーワードである、「アフォーダンス」を軸にギブソンの思 想をやさしく紹介している。 |
プロローグ なぜいまアフォーダンスなのか?
(文責:福田 一史) |
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