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コンテンツから考えるゲーム図書館
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〜12/NOV/1998
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研究テーマは「コンテンツから考えるゲーム図書館」とし、今後ゲームアーカイブに必要となるゲームソフト以外のコンテンツについて焦点を当てた。このテーマはまた、ゲームアーカイブの構築の為の課題の一つであるため、研究会におけるGAPのメンバーの意見を柔軟に採り入れる方向性をとる。
11/12の研究会では、まずスキームの発表を行った。あるコンテンツの収集は、コンテンツ間の構造図に基づいて行われることが重要だということ、また同じエンターテェイメントとして映画のデータベースを例にして参考すれば良いなどの意見が出た。また、ゲームアーカイブは博物館的なものではないので、デジタルとの関連性を持たせることがポイントとされた。 |
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予定と課題
・Web上の映画データベースをリバースエンジニアリングすること ・ゲームの関連コンテンツを構造図にすること ・ゲーム図書館に入れるコンテンツ ・入れないコンテンツの線引きに関して考えることなど |
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〜03/DEC/1998
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前回課題としてだされたWEB上の映画データベース、IMDb(Internet Movie Database)の概要についての調査結果を提示した。タイトル数の多さもさることながら、内容の深さ、多様さとあらゆる箇所に張られているリンクなどが大きな感心を集めた。さらにデータベースの構造だけでなく、IMDbがどのような組織で運営を行っているかに注目が集まり、今回の調査不足は次回の課題となった。ゲームと同じエンターテェイメントである映画のデータベースであるこのサイトは、我々のゲームアーカイブにとって、データベース面のみならず組織運営に関しても示唆を与えるものだろう。
次に、ゲームを囲むコンテンツ群の関連図を提示。一本のゲームソフトから広がるコンテンツを、「作る」「遊ぶ」「評価する」などの機能にわけ、関連付けを行った図である。ここでは カテゴリは存在するが、完全にわけることは無理なのでは、という指摘や「遊ぶ」というカテゴリのコンテンツは福井&伊豆田チームの研究と関わりがあり、コンテンツをまだ増やせるのではないかという意見がでた。 今後の展開としては、この図をもとに、ゲームソフトを何本か取り扱いサンプルを作る、コンテンツごとの入手先が分かる表をつくるなどがあがった。ケースをあげて考えることで、現在の関連図をよりクリアなものにできるのではと考えている。 |
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予定と課題
・Web上の映画データベースIMDbの組織運営について調査する ・関連コンテンツの構造図に基づき何本かサンプルをつくる ・コンテンツ入手先別の表をつくる |
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〜25/JAN/1999
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WEB上の映画データベース、IMDb(Internet Movie Database)の歴史と組織の成り立ちに着目した調査結果を報告。MDbはニュースグループから生まれたもので、組織運営のほとんどを、ボランティア-無償の力-で行って来た歴史を持っていた。この報告より、インターネット上では既存の資本主義を覆すような組織モデルがあるのではないか、と話が展開した。この報告より、インターネット上では既存の資本主義を覆すような組織モデルがあるのではないか、と話が展開した。
次に、ゲームを囲むコンテンツ群の関連図の改訂版を提示。プレイステーションのゲームソフトである「BIOHAZARD2」を例として、コンテンツごとにうめ、細かい項目の決定や調整を行った。これらのコンテンツについて、入手先別に性質を分類し、関連図の「ミニマム版」を報告。 今後の展開としては、この図をもとに、何本かのゲームソフトについての情報を一般のユーザーからのデータ収集を試験的に行いたい。そのための準備として、フォーマットを作成する。 また、IMDbや青空文庫など、Web上に展開されるデジタルコンテンツ群の新しい組織形態について考察し、GAPの今後に役立てたい。 |
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予定と課題
・Webサイトに現れるデジタルコンテンツの新しい組織形態についての考察 ・一般ユーザーから何本かのゲームについて無償でのデータ収集を行うためのフォーマットづくり |
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〜01/MAR/1999
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前回までのネットワークコミュニティの分析を下に、「インターネット」と「ボランティア」の二つをキーワードとしてGAPの情報収集の形を考えた。
そこで、「ボランタリー・コモンズ(自発する公共圏)」という考え方に着目。GAPの方向性はこの「ボランタリー・コモンズ」にあるのではないか、という議論に進んだ。 次に、これまで抽出したコンテンツ群から、GAP研究室内にゲーム図書館のサンプルを構築すると共に、利用者の投票・投稿による情報収集の実証実験を行う計画概要を記述。 実験では、抽出した10本のゲームソフトを元にゲーム図書館をWEBに掲載し、利用者より主観的情報・客観的情報の収集を行う。 特に利用者の主観的投票である「ユーザー投票」や「批評」については、その投票の方法について議論が行われ、なるべくフレキシブルな形を取ることになった。今後、速急にゲーム図書館のサンプルを作成し、実験段階に入りたいと考えている。 |
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予定と課題
・ゲーム図書館のサンプル作り及び利用者投票の実証実験の実施 |
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